Sana Sini Indonesia

スラバヤ剣友会を訪ねる        中島 苑子

 

4~5年程前 全日本剣道連盟月刊誌に 当時の全剣連会長 武安会長が

戦中インドネシアの思いと、インドネシア剣道視察の記事がありました

訪れたのはメダンとジャカルタの剣友会でした

以前 ITBからの留学生(現在は工学部長)から ITBでも剣道の稽古をしていると話を聞き

バンドンへは3回も行きましたが、稽古を見たことはありませんでした

その武安会長の文中に、防具が大変不足していると書かれてあり、

数年前アイルランガ大学文化祭で防具一式が展示されていて、

スラバヤに剣友会があることを知りました

私はもう十数回スラバヤを訪れている、多少剣道の世界に身を置いているのに

なぜ、スラバヤ剣友会を訪ねなかったかと、思いました

さて、剣道を休憩して何年 もう剣道をすることはないだろうと思い

3年前、私の防具一式をスラバヤジャパンクラブに届けました

その後、スラバヤ剣友会を率いている 舛方先生とメール交流が始まりました

スラバヤで剣友会を作り、続けるには大変なご苦労があり

日本から何度も防具を運び、出張で来る社員の方に持ってきてもらったり、

帰国時には修理の小手を沢山持ち帰ったり、、、と

その年はメールのやり取りだけでしたので、舛方先生の顔も、年齢も、会社も分りませんでした

翌年 もう一つ、私の防具一式届け 剣友会の稽古を見ました

スラバヤ日本人学校体育館で、毎週土曜日15:00~17:00

駐在の日本人5名がそれぞれ、インドネシア人を、入門間もない人、初級、中級と分け指導

体育館の床は以前タイル張りだったそうですが、木の床に代え

そして今年も訪ねました

昨年見たインドネシア人がとても上手くなって、そして人数も増えて

舛方先生、そして剣道大好き日本人駐在員の熱意が実り、

今年 日本武道館で開催される 世界剣道大会にスラバヤから2名の選手が出場

こんな話を聞くと、とても嬉しくなります

舛方先生はマランでも、毎週、日曜日剣道の指導

話によると、インドネシア人は大変興味を持って入って来るが

防具をつけられる頃になると、やめてしまうとか それが残念でした

日本の武道 しかも剣道をインドネシアで実らせるのは、

並大抵のことではありません

ですが、蒔かぬ種は実りません

ただただ スラバヤ剣友会日本人に頭が下がります

舛方先生も、いずれは職を辞し、日本に帰ります

その後を少し心配していますが、育ってきているインドネシア人があり

もしかしたら、ずーっと インドネシアに駐在するかもしれない須藤先生

入門まもないインドネシア人に聞くと、剣道面白い、カッコいいでした

この思いが長く続いてほしいです

熱き思いのスラバヤ剣友会 武安会長にその時来ていただきたかったと思いました

さて、今年の剣友会稽古後の食事会

レストランでほうきを振り回し、皆で剣道談義

たしか1本だった ほうきが3~4本に レストラン従業員がどこからか探して、、、

皆で、ああでもなし、こうでもなしと 振り回しでした